保湿以外は万能 

ビタミンCは万能、と、もともとは一部のブランドやドクターズ物にしか存在しなかったのに、今じゃどこのブランドからも「ビタミンC配合」を全面に出した製品が出て来ました。

実際、ビタミンCは、その還元作用と、メラニンを作る酵素チロシナーゼを阻害する作用(チロシナーゼは自分の周りの環境が酵素になると活動を休止する)によって「メラニン色素の生成抑制、シミ改善」
過剰な皮脂の分泌を抑えるので「ニキビ改善」
皮脂腺の働きを抑える為に「毛穴を締める」
その他、「コラーゲンの生成」(コラーゲン特有のアミノ酸であるヒドロキシプロリンとヒドロキシリジンの代謝にビタミンCが必要だから)、
「活性酸素除去」、「皮膚細胞の寿命延長」、「解毒代謝促進」、「抗ウイルス 」、「抗菌」、「キメ改善」、「セラミド合成促進」、
・・・と、つきつめれば「抗老化全般」の作用 がついてくる万能ビタミンです。


が、効能はあるものの、水溶性であるがためにその正体は不安定で、経皮吸収はむずかしいとされていました。
「飲めばいいじゃん。」と思いますが、飲んでも皮膚っていうのは「最後に 供給される臓器」ゆえ、血液中にヒタヒタにあって初めて皮膚にまわるって具合なので肌に直接塗ることに価値あり。
それに、ビタミンCは過剰に飲んでも体が処理しきれずにオシッコになっちまう。(それはそれで尿路感染予 防になります。又、大量摂取は一過性の下痢を起こす事あり。)

肌に効かせる為にはやはり肌から吸収させたいってんで、どこかのお偉方が長年研究した結果が「ビタミンC誘導体」
ピュアビタミンCの分子構造の 一部を、リン酸や糖(グルコース)に置き換えて安定化させ、リン酸基によって肌に浸透させやすくし、肌細胞に入ると、体内にある酵素が働いて、融合体が切れてピュアビタミンCとリン酸に分解される、というものです。

リン酸と結びつけるか糖と結びつけるかによってその融合体を切る酵素は違い、ビタミンCに戻るのが早いものを「吸収型」、ゆっくりとビタミンCに 戻るものを「持続型、安定型」というらしいです。はぁ・・・小難しい?? 興味のある方は読み続けて下さいね。  

       
では、ビタミンCの種類について。

◎「リン酸型ビタミンC誘導体」は正式名「アスコルビン酸Mg」「アスコルビン酸Na」など。

・「Mg」は「VC−PNA」、あるいは「APM」と表記され、アスコルビル酸にオキシ塩化リンを作用させたものに、マグネシウム塩を加えたものです。
水溶性のビタミンC誘導体では、最も効果がある、と言われています。

ここで、「マグネシウム」について述べますが、「マグネシウム」は、エネルギー代謝、神経機能、筋肉収縮、ホルモン分泌、体温調整に深く関わり、 細胞の成分として、酵素などの働きに必要不可欠な成分です。
また、体がアレルギーを起こした際に放出するヒスタミンの放出を抑制してくれて、バリア機能を高めます。ので、相乗効果により、私は水溶性ビタミンC誘導体に関してはマグネシウム派。

・「Na」は「VC−PMG」、あるいは「APS」。アスコルビル酸にオキシ塩化リンを作用させたものに、ナトリウム塩を加えたものです。
リン酸と配合させたピュアビタミンCを切る酵素フォスターゼは、もともと 肌に豊富にあるので、ピュアビタミンCに戻る確率も高く、肌に入るとすぐ にピュアビタミンCに変わります。全部変わるのに約6〜12時間かかるの で、1日2回の使用で大量のビタミンCを持続的に肌に送り込めるメリット があります。      

◎「グルコシド型ビタミンC誘導体」は正式名「アスコルビン酸2−グルコシド」。

グルコース(糖)とピュアビタミンCを融合させて肌に浸透させる誘導体で 、肌内部でゆっくりゆっくりとピュアビタミンCに切れて行き、リン酸型のような即効性を持たせたり大量のピュアビタミンCを一時に入れ込む事はできないのですが、肌がピュアビタミンCを持て余すムダがなく、効果は24時間持続し ます。
吸収のピークは約14時間後です。

効きめが穏やかなのでデリケート肌にも向いている
、というメリットがあります。
が、最近、このグルコシド型は、皮膚内で分解されにくく、肌の中で「アスコルビン酸になりにくい。 」、あるいは「ならない。」と言い切るお医者さんもいるそうなんです・・ ・。??私にはわからない。
一般のコスメには、これを「1%から2%」配合した製品が多いです。  

◎「パルチミン酸アスコルビル(エステルC)」     
油溶性ビタミンCとしては、古くから使われている物です。
アメリカでは「エステルC」と呼ばれています。
掲示用は、ほとんどがクリーム。
でも、この成分は最近の研究では、皮膚の酸化を促進してしまう、と指摘されているそうです。

◎ 「油溶性ビタミンC誘導体
の正式名は「テトラヘキシンルデカン酸アスコルビン」(VCIP)。

ピュアビタミンCに科学的処理を行って脂溶性にしたものです。
油溶性なので油に溶けるため、リン酸型やグルコシド型より、肌の一番外側の皮脂膜や角質層を難なく通過し、肌細胞に吸収されます
皮フ内の酵素エステラーゼによって、天然ビタミンCと親油基に分解されます。
リン酸型の16.5倍の吸収性を持つ上に、持続性、安定性にも優れ、これを開発した事によって、ビタミンCの欠点はほぼ解消されたと言えるそうです。

油溶性は他の保湿成分や有効成分ともなじみやすいので、多彩な効能を 持つコスメを作る事も可能になります。

「ピュアビタミンC」
元祖ですよね。 これは熱や光の影響を非常に受けやすく 、安定性に欠ける(変色や成分効果低下)のですが、これまた、各メーカー の処方や剤型の工夫により、安定配合が可能となりました。
濃度が高い程に効果も高まりますが、刺激も高くなり、皮脂抑制の力も強く なるので、パリパリに乾く場合もあります。
又、紫外線B波を浴びると、「 アスコルビン酸ラジカル」を発生します。
メリットは、各誘導体よりも活性酸素の除去効果が高く、殺菌作用を持つ点です。

       

さて、ビタミンCをしっかり浸透させる、といえばイオン導入。私はまだ経験がないのですが、通常塗るだけの数100倍の浸透度があるそうです。
ニキビ改善や色素沈着の人にかなり有効だそうですが、絶対に「不純物のない製品 」を使わないと、不純物まで浸透してしまう、という意見もあります。

又、 有効成分でも必要以上に入りすぎてしまうと、やはり「アスコルビン酸ラジカル」を発生。
ビタミンCは強すぎると「肌のバリア層を壊す」という説も あるので、私なんかの乾燥肌の人間は、リスクを避けるためには、せいぜい 「ビタミンC誘導体ローションシートパック」程度の浸透力で充分ではないか?と思います。
(経験上、他の保湿有効成分も配合された美容液をイオン導入した場合は、乾き感からはかなり回避されました。私のイオン導入は、近所の美容院でセルフでしたのですが、家庭用より電圧を高くする事できます。私はどこまで上げてもビリリともしませんでしので、とうとう最高値に到達する一つ手前で一応やめておきました。美容師さんは、常人の倍の数値でやっていると言って、異常な肌だ、と申しました・・・。?なんでなんだろね?)

また、ビタミンCは他の抗酸化ビタミンとの併用によってますます効果がア ップします。
特にビタミンEとの併用はお互い助け合って、紫外線を浴びた時に発生する活性酸素を消去するので、酸化を防ぐ力が強くなります。その効能を利用して、最初から同時配合された製品は多くあります。内服の場合も同じです。

ビタミンEというのは、自らが活性酸素と結びついて酸化した後で、ビタミンCとの反応によって、再びビタミンEに戻る、という作用を持っているので、ビタミンCと併用すると、複数回の抗酸化力を発揮するのです。

       
私は、ビタミンCの万能性に興味を持って、まじめに使い出して2年位になりますが、そのたったの2年の間に忽然とビタミンCブームとなり、各メーカー、 それぞれビタミンCに対してはかなり進化しています。

行き着く所、アメリカのドクターズ物か?と、個人輸入し出したんですが、 そうこうしているうちにドメブランドでもかなり研究が成され、次はどれを試そうか?と、嬉しい悲鳴を上げているって所です。

効果のほどは・・・?
「ニキビ改善や皮脂抑制」のためならば、かなり早くに効果が出るようなんですが、私の場合、「肌くすみが全くなくなった」って点でしょうか。
それをビタミンCのせいだとはっきり自覚したのは、ビタミンCを使い出して半年経った頃です。
美白する、とまでは言い切れないけど、くすみ抜きとしてはビタミンCと私はかなり相性が良いようで、後の効能にも期待して、まだまだ続けるぞ、と思っています。

で、経験上、しつこく言います。ビタミンCを使用する際の注意は、その後 の「保湿」をする事を忘れない事(特に乾燥肌の人)。
万能ビタミンCの難点は「肌を乾かす事」つまりは「肌のバリア層を壊す事」なんです。
続々とそのデメリットを克服した製品が発売されつつありますが、肌の状態を良く観察して使った方が無難だと思います。