ジプシーしてやっと克服
私はもう大人になるというのに、いゃ、失礼、おばさんになるというのに、昔々からおばさん達がこよなく愛する「お粉」が苦手でした。
そうです。乾燥肌の私には、「皮脂を呼吸してメイクのもちを良くする」という作用が、どうにもこうにも、邪道なんだよ。
冗談じゃない、ただでさえ、空調やらで乾燥するのに、その上皮脂を呼吸しちまうなんて、シワシワになっちゃうよ。
でも、いくらフルイド・クリームのファンデーションを塗ってても、いつも「ノーファンデなの?」なんて聞かれる事が多く、確かにデパートや地下街にある鏡に写った自分は生っぽい。
イイ年して生。う〜ん、やはりお粉は必要か・・・とこれもジプシー。
そして世間では、スキンケアものだけでなく、ベースメイク品である下地やファンデーションやお粉の進化がめざましく、そんな中で粒子の細か〜いお粉がいくらでも登場して来て、だんだん少しずつお粉が好きになって来て・・・
それでもイマイチ「乾き」は私の悩みだったんだけど、結局これも「ドメブランドの最高峰もの」の中に私のお粉嫌いを直してくれる名品が見つかりました。
ヴヴ・・・パウダリーファンデーションと同じく粉物系のお気に入りは、またもオバブランドや・・・。
でも、そのお粉にめぐり逢ってから 、私はがぜんベースメイクが楽しくなりました。
そしてビックリです。
お粉ってすごいのね・・・。肌のアラを薄く薄くうまく隠してくれるんだもん。
知らないで過ごした42年間・・・バカでした。
そうそう、進化の途中で、いつからか「パールキラキラお粉」が多く登場しているんですが、確かにツヤ肌にはなるけど、テクがないのだろうけど、物によってはヘビみたいに「ヌラヌラ」したり、笑いジワに入り込んだりして、よけいに笑いジワを目立たせたりする場合もあって、ちょっと難しいと思っています。
でも、これまた進化していて、新製品が出たら、「またか。」と無視せずに、そしてあきらめずに、試してみると、それらの難点が克服されている製品も出て来てきます。うれしいねぇ。

これは、お粉余談なんですが、もう数年前なんですが、「父の誕生会」のために実家(近くですが)を訪れた際、一昨年亡くなってしまった母が、めずらしいくキレイに「ベースメイク」し
てたんです。
とてもオシャレだったのに、メイクには無頓着だった母なので、訪れてもたいていはノーメイク。
でもその日はやけに晴れやかな顔だったので「あれ、今日、顔、キレイね。 ファンデーション塗ってんの?」というと、「いいや。アンタが使えない、使えないって私に持って来るお粉があんまりたくさんあるから使ってるんよ。」だと・・・。
あ・・・そうだった・・・。使えないお粉、みんな母に「まわしてた」んだった。
でもね、その時思ったよ。「はぁ・・・26才年上のおばさんが、私が乾くお粉ひとつでこんなにキレイ になるんかいな・・・。おかしい。ミステリーや。」と・・・。
母はお粉慣れしている世代だったんですね。
私は、母が亡くなった時、闘病疲れを隠してあげたくて、下地からコントロールカラー、そしてお粉、ハイライト、チーク、ルージュで、一生懸命「死化粧」してあげました。
闘病したとは思えない出来に、お世話になった看護婦さんは誉めて下さいましたが、私は二度とは目を開かない母を見つめながら、その日の母を思い出していました。
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