セラミドという材料は雑貨としては手に入らないだろう
まずは「セラミド」について。
天然物セラミド、もしくは 純度が高い合成セラミドの生成には、
大変な手間と費用がかかるという事で、
これらのセラミドを生成できる設備と技術を併せもつ研究所が
極めて少ないのが現状のようです。
なので、これらを商業的に利用することは、
様々にハードルが高いことから、
「擬似セラミド」が多用されているのではないか?という事でした。
その価格は本物のヒアルロン酸どころではないそうです。
まさに宝・・・らしい。
化粧品としてのセラミドの原料は、美の豆っちにも書きましたが、
哺乳類の脳(エステダムが効くのはこれ)か、
酵母エキスから抽出されるのが主ですが、
天然系素材からも
精製技術が進んで純度の高い無臭なものができるようになっているそうです。
類似物質は、
大豆レシチンや熟成カミツレ、ヤシ油、サトウキビから
抽出、精製したものなどがあるようです。
原料は平凡なんですけどね・・・
私が言いたいのは、ただ一つ。
「セラミドもどき」であれば、「擬似セラミド」、
あるいは、きちんと「セラミドのような働きをするスフィンゴ脂質」と表示しろ、
という事です。
多分、ウマやコメヌカのスフィンゴ脂質を
「セラミドだわ」と思い込んで使っている人が居るはずです。
本物のセラミドは、もっと効く・・・・。
それと、「100」と書くのもやめて欲しい、という事です。
100を使っているつもりで薄い水溶液を使っている事がいけないのではないけれど、
実際の100%は粉体であるという事を知らなくても良いけど、
なんだかウソの表示はイヤだなぁ。
キュレルのように8%もセラミドを配合している製品がミミっちく見えてしまうじゃないか。
キュレルのような賢い製品がくすんじゃうのはもっての外。
こんな事、グチっても仕方がないんですけど、
せめてここで知って欲しい現実です。
「擬似セラミド」が悪いのではありません。
それなりに効きます。
けど、本物のセラミドなら、
バリア機能が低下した人には、もっともっと有り難いわけで。
<今さらですが界面活性剤のお話し>
今日は、けっこうヤヤこしいお話だと思います。
私の頭の中では整理されているのですけど、
どうしても本題から脱線する内容もあり、
人に伝えるに当たって、どのようにまとめたらわかりやすいか悩みつつです。
なるたけ小見出しを付けて、内容別にしてみました。
スキンケアの体験により、真摯な姿勢で考えたお話しです。
何故スキンイジメなんだろう
いろんなケアを巡り巡る私ですが、体感した上での今更の疑問。
化学合成物質を配合した化粧品を使い続けると、
「スキンケア」をしているはずが、何故「スキンイジメ」になるのでしょうか。
しかも、長年来の蓄積によって「結果的なスキンイジメ」を実感するものの、
使ったその時だけは「錯覚的なスキンケア」を感じるから、
スキンイジメに関しては、即効的には体感が非常に薄く、
スローコスメの効果の如く、ジワリジワリと来ていた・・・みたいな感覚です。
私自身は、もし、「化学合成物質の配合がない化粧品」を使う事がなければ、
ひょっとして、全く気付かなかった事だと思います。
もちろん犯人はわかっているが
こんな疑問の答えは簡単に解ける事は解けます。
肌というものは実際は体内的な事に深い関わりがあるし、
精神性や生活状態で変化しますが、
使用する化粧品に的を絞って簡単に解くと、
第一に、
肌に決して良くない殺菌抗菌防腐剤、着色料、合成香料などを使うからです。
第二は、
防腐剤を減らす事ができる点では有り難いものの、
肌内部になんの効能もない合成ポリマーで
肌表面を美しく見せるだけの化粧品が多いからです。
しかも、その合成ポリマーと来たら、
工業的には優れた利便性の高い材料であっても、
決して生体に融合するものではありません。
どれだけ凝った重合体「擬似皮膚」であっても、
それじゃベースメイクじゃん、って話しです。
スキンケアと思ってせっせと塗る合成ポリマーは、スキンケアではなくメイクです。
第三の重要な犯人は、
やはり合成界面活性剤なのではないかと考えられます。
合成界面活性剤こそが、スキンイジメの主犯かも知れません。
皮脂の流失がなくなった理由
このHPを開設する時点でも、
界面活性剤については書かざるを得なくて「美の豆っち」に登場していますが、
実際のところ、書いた当時は、
合成界面活性剤がどれほど肌に支障があるのかは、
まだ合成界面活性剤抜きのケアをしていなかった私には体感としての実感はありませんでした。
しかし、合成界面活性剤配合のない化粧品を使っていると、
肌が健やかになっていく事を体感してしまったのです。
合成界面活性剤抜きの化粧品を使ったからと言って、
決して「見てくれ」が即効で綺麗になるのではなく、
また、シミやシワが消え失せるのではないのに、
肌そのものに強い弾力を感じはじめ、何より丈夫になっていくのを体感するのです。
それはつまり、芯から「バリア機能」が育成されたという事なのだと思われます。
何も、ホメオスタシスが向上した、とかいう大袈裟な事ではなく、
単純に「必要な皮脂の流失がなくなった」のだと考えられます。
つまり、
「皮脂をこじわる界面活性剤を使わない」=「皮脂が流失しない」
という事だと思います。
「泡洗顔=必ずしも合成界面活性剤ではない」のに気付かなかったバカ
ここで、まずは洗顔の話しからはじめます。
何故なら、
合成界面活性剤と天然界面活性剤について述べなければ話しが続かないからです。
バカな私は、
皮脂の流失が減ってくれたのは、最初は単純に「泡洗顔を止めたから」だと思っていました。
しかし、この考え自体は誤ったものだという事が後で判明します。
でも、私は皮脂の流失は泡洗顔にあったのだと思い込み、
それから長い事、泡立つ洗顔剤を使わなくなりました。
けど、そこそこ肌が丈夫になってから、
ボチボチと夜のみダブルクレンジングをはじめたりします。
私には本質的な洗顔剤の良し悪しというか、
界面活性剤の種別なよる、その各々の特性が体感ではよく理解できていなかったので、
もともと使っていた有名ブランドの洗顔剤なども使っていました。
形状は様々です。
フォームやリキッド、固形など。
しかし、形状なんかどうでも良い話しです。
問題はその構成なのでした。
私にとって、洗顔剤とは「泡立つ」ならどれも同じだったのです。
けど、よくよく考えたら、洗顔剤は石鹸。
石鹸そのものは天然界面活性剤。
ここに何か秘密は?大有りでした。
どこで気付いたかというと、
友人に頂いたコールドプロセス製法の余剰油脂とグリセリンがたっぷり残った
純な石鹸を使ってからです。
では、純な石鹸と「いわゆる洗顔剤」の違いは?
簡単な部分で言うと、それは界面活性剤の違いです。
「いわゆる洗顔剤」が肌突っ張りを失くす理由は?
純石鹸で顔を洗ってアルカリに傾いて突っ張っても、
ヒトには中和能が働くので、そこにはなんの問題もない事は知ってはいました。
(この弱酸性絶対論の古典的おバカ観念については、また別の機会に書かせて頂きます。)
しかし、市販されている石鹸以外の「いわゆる洗顔剤」は、
その突っ張りの不快さを「とりあえずは」無くしてくれています。
あたかも肌に優しい製品となっています。
これは、簡単にいうと、
ただ、界面活性剤(石鹸ではない合成界面活性剤)が肌に残留しているからなのです。
天然界面活性剤は肌に残留しないのか?
ここで持つ疑問は、純な石鹸の界面活性剤は肌に残留しないのか?です。
洗顔でしっかりすすいでも、洗浄成分が肌に残らないなんて事は有り得ません。
けど、天然界面活性剤は残留しないのです。
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石鹸の構成
石鹸の製造には、「ケン化法」と「中和法」がありますが、
通常多いのは「ケン化法」です。
石鹸そのものは「陰イオン性界面活性剤(アニオン界面活性剤)」の一種で、
化学的にいうと「高級脂肪酸のアルカリ塩」です。
ナトリウム塩は、ヤシ油やパーム油、
または植物性動物性の油脂、硬化油を水酸化ナトリウムで
加水分解して固めると固形石鹸になります。
・ペースト状の石鹸を作る時は、
水酸化ナトリウムと水酸化カリウムを併用したり、水酸化カリウムを単独で使用して、
カリウム塩になり、カリ石鹸あるいは軟質石鹸と呼びます。
中和法は、脂肪酸とアルカリを直接反応させて作ります。
透明石鹸やクリーム状のものになり、トリエタノールアミン塩なども使用します。
・石鹸素地
「脂肪酸のナトリウム塩」の事です。
構成比率は
「ラウリン酸9〜12%、ミリスチン酸5〜8%、パルミチン酸20〜25%、
ステアリン酸15〜25%、オレイン酸30〜35%程度」だそうです。
これには、起泡、清浄、湿潤、乳化作用がありますが、
この脂肪酸ナトリウム塩は主に固形石鹸に用いられ、
液体石鹸にはカリウム塩が用いられます。
この石鹸素地にグリセリンやショ糖、エタノールを加えると透明石鹸になり、
色素や香料などを添加、配合して種々の工程を経て化粧石鹸となります。
・石鹸の界面活性剤能
石鹸が水に溶けると
脂肪酸塩から脂肪酸イオンとナトリウムイオンが生じ、
界面活性剤として機能します。
この時、水酸化物イオンも生じるので、pHはアルカリ性側に傾きます。
pHが中性側に傾くと、脂肪酸イオンは脂肪酸ナトリウムと結合して
「酸性石けん」が生じますが、酸性石鹸には界面活性作用がありません。
・コールドプロセス製法の特性
工業的には、途中で副成するグリセリンを抜き取りますが、
手づくり石鹸が肌にマイルドな理由の一つは、
水で流せば洗い落ちるとしても、グリセリンを抜き取らずに抱いたままだからです。
製法についても、
通常は 時間がかかる手づくりならではのコールドプロセス製法と、
トットと出来上がる工業的なホットプロセス製法との差があり、
またはケン化率(脂肪酸のケン化する率)を落とすので、
含まれる油脂は洗顔時には石鹸のミセルに閉じ込められていますが、
すすぎ時に石鹸の濃度が薄くなり、ミセルが壊れて
水の中に油脂が放出し、皮膚に付着します。
そして洗顔後の肌には、石鹸成分の脂肪酸と油脂が残って潤いを感じます。
特記すべきは、石鹸を作る原料には
もともとトリグリセリドが含まれているわけで、
石鹸を作る途中でトリグリセリドがモノグリセリド、あるいはジグリセリドに変化します。
つまり、残る油脂は、トリグリセリド、モノグリセリド、ジグリセリドの混合物であり、
皮脂膜に非常に近い成分である、という点で後肌自体がバリア能を持つのです。
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※
を踏まえた上で説明すると、
この脂肪酸塩は、アルカリ状態の時にのみ界面活性能が作用し、
酸性状態では界面活性能が作用しないのです。
なので、洗顔で肌がアルカリに傾いても、
本来持っている中和能で弱酸性に戻った時点で、界面活性能は失せます。
肌には天然であれば界面活性剤が残留しない、というか、残留のしようがないのです。
プラス、やはりこれも美の豆っちに書いていますが、
皮膚には脂肪酸を作って皮膚環境を守ってくれる「常在菌」がいますが、
この常在菌が元気でいるためのエサは、
皮脂や剥がれた角質や「残留した石鹸成分」なので、
純な石鹸を使っている限り、
肌に石鹸という天然界面活性剤が残留しても常在菌が消化してくれるのです。
合成界面活性剤はもともと皮膚への残留率が高いのに、
肌が酸性に向いても界面活性能は働き続ける上に、
常在菌も食べてはくれないので、なかなか消滅しません。
さらに、合成界面活性剤は皮脂を過剰に奪うので、
常在菌はエサがまるでなくなって常在菌自体が減少します。
すると、悪玉菌が繁殖して皮膚環境が乱れてしまうのです。
私自身は、これで泡洗顔がバリア機能を破壊するのではなく、
要は洗顔剤の選択によっては、しっかり洗浄しながら潤いを保ち、
バリア機能を育成できるという事がわかりました。
通常販売されている「いわゆる洗顔剤」は、
たとえアンチエイジングラインの高価格製品であろうが、
石鹸という名の天然界面活性剤でない限り、決して肌環境にはよろしくないのです。
合成界面活性剤が肌に残留するという事は
さて、石鹸という名の天然界面活性剤と合成界面活性剤のお話をするために
話しが長くなりましたが、続いて界面活性剤のお話に入ります。
肌上に合成界面活性剤が残留したらどうなるか?
皮脂の流失が延々続きます。
合成界面活性剤を使った洗顔剤で洗顔したらば、
洗い立てでは肌がしっとりするのに(理由は上記)、
何故かしばらく後には突っ張るわ、という事で、保湿剤を与えます。
そして与えた保湿剤の流失を食い止めるために脂質を与えます。
(もちろん、石鹸洗顔した後でも同じ動作をするのが一般的ですが。)
そしてその保湿剤や脂質剤にまたも合成界面活性剤が配合されていたら?
当然、肌表面には合成界面活性剤がテンコ盛り、というわけです。
界面活性剤とは
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界面活性剤とは
表面張力が違って混ざり合わない水分と油分を、
お互いに溶け込んだ状態にする物質の事です。
構造は、その分子内に、
油分と馴染む親油性部分と、水分と馴染む親水性部分の両方を持ちます。
水に溶けると、その溶液の表面張力を著しく減少させて、
水と油を馴染みやすくします。
そして油の中に細かい水滴が分散している「W/O型(油中水型)」、
水中に細かい油滴が分散する「O/W型(水中油型)」のエマルションを作ります。
(実際はもっと複雑な型のものもあります。)
合成界面活性剤は、
石油、油、植物油、アミノ酸、タンパク質、砂糖、アルコール、その他の原料から
化学的に合成された界面活性剤。
乳化作用だけでなく、
水に溶けない原料を透明に混和させる可溶化剤でもあり、
粉末原料の水中分散性を高める分散剤でもあり、
様々な点で利便性が高いので、化粧品の製造になくてはならない原料となっています。
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※
化粧品は、
通常は水溶性原料だけで作ったり油溶性原料だけで作ったりするものはほとんどありません。
水溶性だけの化粧品
いわゆる「いろんな水溶性成分だけで作ったゲル」は見当たりますが、
それは天然ゲルでない限り合成ポリマーだし、
配合できる有効成分は限られるし、
「これ一つで全てのケアができます」というので人気ですが、
実は 商品のバリエーションの展開ができないからなだけの結果なのだとか。
皮脂分泌が衰えたオバ肌には厳しい製品でもあります。 |
※
ボソボソ化粧品から滑らかな化粧品へ
では、何故「石鹸という天然界面活性剤」を使わないのか?
当然、合成界面活性剤がない時代には天然界面活性剤で化粧品を作っていました。
いわゆる現代に於いて私らが好き好んで作る
「手づくり化粧品の原型」はここにあり、
「洗顔=石鹸」
「化粧水=植物グリセリン&水」
「クリーム=水&油&ミツロウホウ砂orステアリン酸&水&アルカリ剤」
みたいなものです。
天然物だけで作る能力には限界があるので、こんな程度です。
そしてそれは
「泡立ちが悪い石鹸、スカスカの化粧水、ベタついて伸びないボソボソクリーム」
だったと言われています。
(私は作ってみて、材料の質が良くなったからか、そうひどくはないが?)
ところが、合成界面活性剤ができて以来、
それらは
「おもしろいほどに泡立つ石鹸、シットリした化粧水、滑らかなクリーム」
あるいは「 クリームよりサッパリした乳液」までできて、それらに取って変わります。
水っぽく流動的な状況でも物質の沈澱すら起こらず、
安定性の高い製品を作れるようになったわけです。
その上、合成界面活性剤は安価で生産できるのです。
この合成界面活性剤は、
ドイツで1830年代に
オリーブ油やキャスター油の硫酸化油が作られてから登場したようです。
その後、戦時中な食用油脂が不足したため、
石炭や石油から合成洗剤を作るようになりました。
利便性に優れた合成界面活性剤は、現代の必要悪となったのです。
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界面活性剤の種類
界面活性剤には種類があり、イオンによって4種類に分けられます。
・イオン系
陰イオン(アニオン)界面活性剤
=水に溶かした時、イオンに解離して
親水基の部分がマイナスに解離する界面活性剤。
洗浄力強。泡立ち良。殺菌力弱。比較的皮膚刺激性低。
石鹸や金属石鹸はこの括り。
陽イオン(カオチン)界面活性剤
=水に溶かした時、イオンに解離して
親油基の部分がプラスに解離する界面活性剤。
逆性石鹸はこの括り(代表的なものは塩化ベンザルコニウム)。
殺菌力強。皮膚刺激可能性高。使用量や使用範囲に制限あり。
両性界面活性剤
=水に溶かした時、pHによって
親油基の部分がプラスに帯電したりマイナスに帯電したりする界面活性剤。
洗浄力強。殺菌作用あり。刺激性低。
・非イオン系
非イオン界面活性剤
=水に溶かした時にイオンに解離しない界面活性剤。
酸性でもアルカリ性でも使える。
化学的に安定。乳化、分散、浸透作用優。
中で要注意は陽イオン界面活性剤。
比較的皮膚刺激がなく 安全性が高いとされているのは
食品添加物にも使用される非イオン界面活性剤。
イオン系界面活性剤は肌に吸着して残りやすいという点で、
皮膚刺激に繋がるからです。
|
※
合成界面活性剤の最たる悪業は?
合成界面活性剤の最たる悪業は、洗剤に於いては先に述べましたが、
「肌に必要な皮脂を取り除いてバリア機能を壊し突破して、
有効成分だけでなく、
あらゆる有害な成分を皮膚内部まで浸透させる浸透剤としての力」
だと思われます。
そのような事はない、と思うものの、「かも知れない」。
「かも知れない」は「有り得る」という事なので、
例えば「防腐剤の浸透はない」、とは言い切れないのです。
そして重大な難点は、
「皮脂膜をこじ割って成分が浸透する」、という事は、
イコール「バリア機能の破壊」であり、
バリア機能の破壊は全ての皮膚トラブルの根源だという点です。
有効成分は肌内部に届かなければ意味がないのだが
もちろん、有効成分は最低でも効かせたい場所まで浸透しなければ意味がありません。
だから大手メーカーでは、
「独自のデリバリーシステムで効かせたい所に届く」事をうたいます。
この「デリバリー」というのは、各社、凌ぎを削って研究開発しているので、
様々な方法がありますが、
例えば分子量500ダルトン以下の合成界面活性剤だったりするのです。
しかし、浸透剤は合成界面活性剤だけではありません。
他では、よく見る成分としては、
やはり分子量500ダルトン以下の溶解剤や、
保湿抗菌剤として使われていない製品を探す方が難しい
「PG(プロピレングリコール)」や「BG(ブチレングリコール)」も浸透剤の役割を担います。
これらは、もともとは医療の分野で使われている物質で、
PGは単体では皮膚に浸透しない物質と併用する事で、皮膚に浸透させてしまいます。
問題は、物質の良し悪しに関わらず、「あらゆる物質を浸透させる」点です。
防腐剤などが、どれだけ使用量に制限を設けようが、
浸透性が高まる成分が併用されていたら、浸透の可能性が出てしまうわけです。
浸透剤、それ自体の安全性が確認(一応だが)されていても、
他肌に良くない物質が浸透してはモトもコもないという事です。
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各浸透剤としての力を持つ物質そのものの安全性について
・PG(プロピレングリコール)
プロピレンクロロヒドリンもしくはプロパンオキシドの加水分解によって得られる
粘度の低いさっぱりとした物質で、
効能分類としては「保湿、抗菌、可溶化剤、粘度低下剤、潤滑剤」。
加えて物質を溶かして運ぶ機能を備えている、と書かれています。
FDAでは50%以下の濃度では毒性なし、とされているものの、
健康な肌であれ、赤みが発現したりする例もあるようです
(これについては、どのような物質にも当て嵌まるから
特に強調する必要はないとしても)。
また、PGは乳酸に代謝されるために、
体内が正常より酸性に傾いてしまい、肝臓や腎臓に弊害を齎す、
という報告もあります
(多分に過剰の場合だと思いますが詳しい事はわかりません)。
・BG(ブチレングリコール)
アセトアルデヒドを合成して得る多価アルコール類で、
効能としては「湿潤、抗菌、香料保留剤」。
グリセリンのように水分を吸収する働きがあります。
加えて、物質を溶かしたり、溶かした物質を包みこんで皮膚の中に運び、
安定した状態で留める働きも持ちます。
BGの毒性はまだ見つかっておらないそうで、
皮膚刺激が少ないとして多様されています。
・TEA(トリエタノールアミン)
アンモニア水と酸化エチレンの反応によって得られるアルカリ剤で、
亜硝酸と反応してニトロソ化合物を作るそうで、
皮膚への浸透力が強く、皮膚や粘膜を刺激するそうです。
・ラウリル硫酸ナトリウム
デリバリー力に優れた界面活性剤として代表的な陰イオン性界面活性剤。
ラウリル硫酸エステルのナトリウム塩で、
「洗浄、起泡、殺菌、乳化」の効能を利用して化粧品に使われますが、
脱脂力が極めて強い物質です(最近はあまり使用されなくなりました。)。
医薬品では薬剤を効果的に浸透させる為に使用するそうです。
|
※
浸透促進剤配合のない化粧品は・・・
こうしていろいろな事を考えていると、
一体、合成界面活性剤がいけないのか、
浸透促進物質がいけないのか、
防腐剤諸々の有害であろう物質がいけないのか、
真犯人はなんだ?みたいな謎掛けになってしまいます。
真犯人は一つではなくて、全てであるような気もしてきます。
だからといって、
今の現時点でこれらの物質を省いた化粧品を選ぶとなると、
かなり選択肢が狭まれるのも事実です。
それに加えて難題は、
私の体感による本音は、浸透促進剤の配合のない化粧品なんて、
「洗う、潤す」以外の仕事はしてくれません。
当たり前です。
基底膜にあるメラニンを攻撃しないで、
どうやってチロシナーゼの活性を阻害するというのでしょうか。
潤いは全てを助けてはくれるけど
もちろん、乾燥から守るために「潤す」事で、
細胞が活性し、正常なターンオーバーを助けるので、
肌は自ら再生してくれるから、軽い乾燥ジワや乾燥が原因のクスミは取っ払ってくれます。
特にクスミについては、
ターンオーバーが正常になったために肌の古い角質が溜まっている期間が短くなって
肌トーンを明るくさせたのと、
水分が不足した細胞は萎んでいるので、
細胞内にあるメラニンなどの物質の占める割合が大きくなって
肌トーンを暗くするとも言われており、
水分によって細胞を膨らますと割合が小さくなって光りを通す部分が増えるので、
肌に透明感が出るのだそうです。
まぁ、メラニン消滅という根本的解決ではないですが、この事からすると、
「美白美容液で即効で肌が白くなった」ら、多分にそれまで超乾燥していた肌に、
美白美容液の中の保湿剤が潤いを与えたので「即効」で白くなったのだと考えられます。
原始的化粧品は浸透剤配合がないから加齢肌のダメージには効かない
という事で、「潤す」事でスキンケアのほとんどの目的は達す事ができますが、
やはり加齢による肌のダメージは潤すだけでは解決しません。
どこの加齢ダメージ肌が、植物のチカラがあるとしても、
そんなスロー過ぎる効果を待っているうちに老けちゃうよ。
正味は「水」と「オイル」だけでダメージ回避に繋がるわけがない。
頭痛がしたからといって、
誰がゆっくりと スウィートマージョラムの精油をゆっくり嗅いで治すかよ。
ナ○ンエースだとかバファ○ン飲んだ方が優れた効果を発揮するもんね。
ただし、頭痛薬は痛む時に一回しか飲まないが、
化粧品という物は、毎日使用する、というのが重大な難儀なのです。
この部分で私は「わかっていながら」、
化学合成物質を使った化粧品にも手を出してしまうのです。
ただ、そのような物質が「なるたけ配合されていない製品」を探し求めてはいます。
そして、どのような有効成分も、
根本的に肌が潤っていなければ、効くものも効かないので、
「潤す」事を目的とした毎日の基本ケアとしては、
私は原始的天然成分構成の化粧品で洗って潤す事を基本としているわけです。
先にも書きましたが、乾燥した肌は細胞の活性が悪いからです。
何度も書きますが、弱った胃腸では、栄養を吸収できないのと同じです。
できるだけ、こうして根本から潤った健康な肌を維持しつつ、
上手に浸透促進剤配合の有効成分を使っていく事くらいしか、
私にはできないままです。
終わりに/妥協と諦め入り混じりながらの闘いは続く
私はコスメが好きでこのHPを開設しました。
コスメのチカラで年齢に負けない肌を保ちたいという一念は、
化粧品の中身を知りたいという一念にも繋がり、
もともとは粗捜しではなく、何故効くのか?という視点からですが、
フタを開けてビックリしているだけです。 、
しかしながらどのような大手メーカーであれ、
化粧品の中身に詳しい店員は居ない上に、
原料レベルとなると、まるでわからないようです。
その上、情報を公開してくれる企業は極端に少ないので、
素人なりに、あれやこれやと稚拙に調べるしかないのです。
それは間違いだらけなのかも知れません。
けど、私は、間違いなら間違いだと指摘されるまで、
独自に調べ続けたいと思います。
いやぁ、書店で免疫学だのゲノム学だのの本を見ると、
わからない言葉だらけでひっくりかえってしまいそうなんですけどね・・・。
意外と化粧品というか香粧学って、広範囲・・・。
けど、私、頑張っちゃいます。
どこまでも、自己責任で選択したんだろ?というだけの
飾りのような役に立たない成分表示を、
誰もが読み解ける飾りではないものにしたいのです。
どこまでも 読み解く努力はしますぜ。
消費者をケムに巻く謳い文句も、必ず解読してここに書きます。
「んなワケないない」って謳いが多すぎるのと、
難しい言葉を羅列して、いかにも的に見せているだけのものが多いからです。
解体したら、なんのこっちゃもないモンが多すぎます。
私は、「本当に良い化粧品」を探しているのです。
そして、たとえ上辺だけでも、その上辺なんかのレベルであれ、
知れば知るほど何度も何度もがっかりしていますが、仕方がありません。
どこの化粧品会社も、会社という大きな組織となると、
使い手の肌状態より会社の利益の追求に余念がありません。
使い手の肌状態にあからさまな危害がない程度の安全だけは確保してはいますが、
それはノーリスクノーリターンでもあり、無難一番の世界です。
使い手の「もっと美肌に」の願いにそう事とは違います。
どこの大手メーカーも、
合成界面活性剤や防腐剤などを完全に抜こうともしないし、
抜いては製造ができない現状でもあります。
けど、そんな事は、もうそれでもよろしいです。
ただ、今現在の時点で、そんな私が提案するスキンケアは、
日々、書いているcosme日記にあり、わかる事は書きます。
あくまでも妥協と諦めというスパイス入りなのが無念です。
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